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うつ病の方の職場復帰

うつ病の方の職場復帰

うつ病で休職していた方が、十分な休息を取り、さまざまな治療を受け、回復期に入ったら、職場復帰に向けて準備を進めます。ここではその進め方や注意点についてご説明します。

1.まず、生活リズムを整えましょう

自宅療養をしていると生活リズムが乱れがちです。毎朝決まった時間に起床し、就寝するようにしましょう。昼寝は長時間しないようにしましょう。

2.無理のない範囲で、外出をしたり、体を動かしましょう

「することがない」といって家でごろごろしてしまいがちです。休養はもちろん大切ですが、少しずつ体を動かして、身体機能を活発にすることも重要です。「外に出る気分にならない」という方も多いかもしれませんが、まず、なにか行動をしてみることで、気分が良くなることもよくあります。はじめは散歩など無理のない活動がよいでしょう。徐々にジムに行く、図書館に行くなど毎日の課題を決めて、実行していきますが、無理は禁物です。

3.職場復帰の時期について、主治医とよく相談しましょう

焦って復職すると再発する危険性が高くなります。復職時期については主治医の意見を聞くことが大切です。また、復職時期を一旦決めても、それにこだわることなく、病状に合わせて柔軟に考えていきましょう。

4.職場と連絡をとり、復職の意志を伝えましょう

主治医や家族と相談して復職の時期を決めたら、それを職場の上司や人事担当者など窓口となってくれている人に伝えましょう。そこから職場復帰への具体的な準備や手続きがはじまります。

このように職場復帰を進めていきますが、「自宅療養」から「職場復帰」に踏み出すには大きな段差があります。体力の低下だけではなく、心理的に自信をなくしてしまったり、不安でなかなか復職に踏み切れないこともあるでしょう。家で一人で過ごしていると孤独感が強まり、近所の人の目が気になってゆっくりできないことも多いようです。また、毎日散歩や読書などの課題を決めても、一人ではなかなか取り組めないものです。

5.復職にはリワークプログラムを活用しましょう

京都駅前メンタルクリニックでは、復職トレーニング専門デイケア「バックアップセンター・きょうと」でリワークプログラムを提供しています。うつ病など気分障害のために休職していた方の職場復帰を支援しています。さまざまなプログラムを通して、復職に向けて身体的・心理的な準備を整えていきます。「自宅療養」から「職場復帰」への段差を小さくすることで、無理のない職場復帰ができ、ひいては再発を予防することにもつながります。

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