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復職体験記ライブラリ

このページでは、バックアップセンター・きょうとを卒業して、
無事に復職されたOBの皆さんの体験記を掲載しています。

社会復帰にあたってのコツ

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うつ病と共に生きていくために ~病気とBUCが与えてくれたもの、私の場合~

自分と向き合うことを学びました

通所期間:2015年11月~2016年12月


この度、2015年11月から1年1ヵ月にわたり通所し受講したリワークプログラムを修了することとなりました。
この間、時には温かく、時には厳しく支えていただいたBUCのスタッフの皆様、ならびに、ともに励まし合いながら時間を過ごしたメンバーの皆様には大変お世話になりました。心から感謝しています。


私がBUCに入所したのは、トライアル通所をするためでした。
当時、私は3ヵ月間、別のリワーク施設(ショートケア)に通所しており、気分・体調も安定してきたことから、その仕上げとしてBUCを利用しました。トライアルは無難にこなし、復職判定も「可」をいただき、「いざ、復職面談へ…」となったとき、復職に対してものすごい不安感に襲われました。休職してからこの間、何も身につけていない(休む前と何も変わっていない)ことに気が付いたからです。
当時の主治医に相談の結果、「今、戻るべきではない」との結論に至り、2016年1月から本通所に切り替えました。


その後、復職に対するモチベーションが上がらない時期が続きました。自分でもどうしたいのかが分からず、不安や落ち込みで何度か体調を崩すこともありました。
そんな中、スタッフさんからOB交流会の実行委員に指名され、取り組むこととなり、その頃から私の中の考え方が変わり始めました。
「他人のために動く、何かをする」ということが「働くこと」と結びつき、自らのモチベーションになり始めました。
その後、ファミリーミーティング実行委員のリーダーも務めさせていただき、仕事をこなす経験とカンを養うことができました。


私の具合の悪くなるパターンは日々の不安や緊張などのネガティブな感情を感じにくい(=目を向けない、押し殺す、はねのけようとする)ことから、失感情症のようになり、それが身体症状に現れるという状態でした。
まずは、自分にネガティブな感情があるということを認め、受け入れること。そして、そのネガティブな感情が何に対して湧いたのかを考え、その事柄に対処することが必要だということをBUCのプログラムやスタッフさんからの指導によって学ぶことができました。


まだまだ、道半ばではありますが、今後は仕事をする中で、BUCで学んだことを生かしながら、自分らしい人生を選び取っていきたいと思っています。


最後になりましたが、スタッフの皆様、ならびにメンバーの皆様のご健勝とご多幸をお祈りしております。本当にありがとうございました。


「思い切り泣けない人は、思い切り笑うこともできない」
-イスラエル元首相/ゴルダ・メイア

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