宇治おうばく病院について
宇治おうばく病院について
About

理事長ご挨拶

当法人は精神科の医療が変遷する中で、“宇治おうばく病院”を、これからの精神科医療が担える基幹病院として機能させるため、平成11年から平成18年にかけ全面的に建て替えを実施しました。そして、「困った時はいつでも信頼される精神科医療を外来・在宅又は入院で提供できる医療機関」を目標に掲げ整備してきました。特に、「精神科救急医療を365日・24時間担える施設」であり続けられるように努めています。

在宅医療と入院医療は車の両輪です。重度の精神疾患で救急入院された利用者が早期に退院され、在宅での生活を少しでも長く維持できるように、当法人は精神科救急病棟の整備だけでなく、訪問看護、訪問介護、精神科アウトリーチ、精神科デイケア、就労移行支援等の在宅支援サービスの整備にも力を注いでいます。

医療法人栄仁会 理事長
三木秀樹

さらに、高齢者・認知症者の割合が増えている現状で、かかりつけ医・介護保険施設との連携も必須となっています。当法人は物忘れ外来、認知症疾患医療センター、認知症初期集中支援体制、認知症疾患治療病棟を運営し地域の認知症治療の中核となっています。そして、認知症症状の有る無しに関わらず、高齢者の在宅医療・介護に関しては法人の関連施設及び、地域の医療機関・介護施設と連携し、一人一人の利用者のニーズに合う医療・介護を提供しています。

また、身体疾患を患っているが一般病院・診療所で対応困難な精神症状を伴う利用者が適切な医療を受けられるように、病院内の内科医・精神科医ダブル主治医体制を整備し、かかりつけ医・一般救急病院との緊密な一般科・精神科医療連携の上、入院の受け入れ、治療を実施しています。

今後の精神科医療はさらに変遷していくと思われます。対象疾患の変化、新たな治療方法(新薬の導入も含む)の導入、予防的対処方法の進歩、行政の考え方の変化、利用者・家族の考え方の変化などが考えられます。
そんな激動の中でも、当法人は常に「利用者の求める適切な精神科医療」を考え、それが実施できる体制、設備を整えて期待に応えていきたいと考えています。

医療法人栄仁会 理事長 三木秀樹